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 山を下り、中心部へ。観光案内所のすぐ前の駐車場に車を停める。早い時間なのに、早くも満車寸前だ。
 観光案内所の裏手の用水路を見に行く。ここ、郡上八幡は水の町としても知られている。町の中に何本も用水が流れている。水の量は、かなり多く、流れも速い。所々に洗い場があり、野菜を洗ったり、スイカを冷やしたりできるようになっている。用水は、住民有志により管理されており、石やゴミを投げ込んだものは、市中引き回しの刑に処すると書かれている。一部では、鯉も気持ちよさそうに泳いでいる。
 町の中をぶらぶら歩く。郡上八幡はろう細工の町ということもあり、食べ物のキーホルダーやマグネットがお土産として売られている。
 他にも、生活臭の漂う商店がたくさん並んでいる。福島へ行ったときに、喜多方でも思ったことだが、大きなショッピングセンターがない代わりに、小さな靴屋や洋品店などがたくさんある。都市部ではもう見られない光景だ。
 昨日から気になっていた、街の中の小さな山を見に行く。高さ10mあるかないかの小さな山なのだが、岩肌がむき出しなので、昨日車で通ったときから気になっていた。
 手をつかないと上れないような急な階段を上ると、上に鳥居がある。ただそれだけだったが、他の人も気になる人がいるようで、上ってくる人がいた。
 続いては、日本の名水百選にも選ばれているという、宗祇水という水を見に行く。おみやげ物屋の横の商事を抜け、川沿いへ進むと、おばばが大勢で水場を取り囲んでいる。水場は三段に分かれており、一番上が飲み水、次が野菜を洗う水、次が荒いものをする水ということになっている。だが、おばばどもは、そんなことお構いなしに、どこにでも手を突っ込んでいる。飲みたいと思ったがとてもそんな雰囲気ぢゃないので、そそくさと立ち去る。
 車に戻ると、すぐ横の川で橋の上から飛び込もうとしている若者がいる。血気盛んな若者は都会なら暴走族にでもなっていそうなものだが、ここでは、こんな風に若さを表現しているのだなぁと感心してしまった。
 最初に飛び込もうとした若者は、なかなか飛び込む勇気がでないのか、かなりためらっている。やがて覚悟を決めたのか、欄干の上に乗り、周りの声援に押されて一気に飛び込む。下を流れる川の流れもかなり速く、流されながら、岸にたどり着く。橋の下の崖からは中学生とおぼしき若者が飛び込みを始める。こちらは、崖が垂直ぢゃないのでなお怖そうだと思ったが、そんなことも気にせず一気に何人かが飛び込む。上がってくると、今度は、橋の方まで来て、道路から勢いをつけて走り、欄干を飛び越え、一気に飛び込んでいった。
 観光案内所の前で水を汲んで、郡上八幡をあとにする。郊外へ向かうに従って、田舎の風景に変わってくる。町中とは異なり、やはり敷地に余裕がある家が多い。そうした中でも、アパートなんかもあったりして意外だ。



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市内中心部を流れる川