恐ろしく偏狭の地にあるにもかかわらず、建物はとても立派でこぎれい。しかもバリアフリーになっているので、子連れでも安心だ。フロントから階段を利用して2階に上がっていくと、売店がある。長期滞在者向けに食材なども売られている。
番台へ行き、入浴券を購入。番台では、子供がむずがるかもしれないので、少しずつ試すようにと指導を受ける。
こぎれいな脱衣所で服を脱ぎ中へ。
とても新しい風呂なのだが、雰囲気は東北の湯治場そのもの。壁、床とも木でできていて、高い天井や太い梁が重圧感を感じさせてくれる。
浴槽は源泉50%と源泉100%の2種類に分かれている。ここは温泉水をケチる必要などないほど湯量に恵まれているのだが、強すぎるということでこのように水を混入した浴槽が設けられている。
まずは源泉50%の浴槽へ。入った瞬間は何も感じなかったのだが、徐々にピリピリとしてくる。そしてかゆみが襲ってくる。そして源泉100%の浴槽のほうへ。
こちらはさらにピリピリ感がすごい。体全身がむずがゆくていてもたってもいられないほどだ。思わずかきむしりたくなる衝動に駆られるが、ここはじっと我慢。下手にかいてしまうと、後でしみて大変なことになってしまう。
結局5分と入っていることができず上がってしまう。だが、他のお客さんは、痒がるでもなく物思いにふけりながら、静かにお湯に入っている。玉川温泉は、湯治にもよく利用されるとのことなので、入り慣れた湯治客なのかもしれない。
温泉では、あがる時にはかけ湯をせず、温泉成分をつけたまま出るのがよいとされているのだが、ここ玉川温泉は例外。後で痒くなってしまうので、十分に洗い流して外へ出た。
風呂から出てから置いてあったパンフレットを見て気づいたのだが、このぶなの森 玉川温泉 湯治館 そよ風は、介護関連の企業によって経営されているらしい。館内の雰囲気も、ホテルというよりか、滞在型施設と感じるものがあったのも、おそらくそのためなのだろう。
風呂から出て、玉川温泉入口の駐車場へ向かう。温泉地により近い場所にも駐車場はあるのだが、夜間は閉鎖されている。長期滞在者がし尿を垂れ流すなど、衛生面で問題が多かったため、近くの駐車場は閉鎖されてしまったようだ。なので、少し離れた場所に陣取ったわけだが、ここでも複数台の車が車中泊をしている。我々もその中に混ざって、泊まることにする。