風呂後、八幡平アスピーテラインのほうへ進んで行く。そして、偶然見つけた八幡平トラウトガーデンというところに立ち寄る。ここは、釣堀がある公園で、釣れたてのニジマスをその場で調理して食べることができるらしい。妻は興味がありそうだったが、ご飯時ではなかったので、見るだけにとどめる。
食材を調達すべくスーパーへ行き、夜の食料を買い込む。
その後、再び八幡平のほうへ戻る。松川温泉では晴れていたのだが、なぜか八幡平へ来ると雨が降っている。八幡平アスピーテライン沿いには散策路がいくつかあるようだが、すべてパスだ。できることは温泉に入ることのみ。というわけで、先ほど偶然見つけた藤七温泉という温泉へ行く。
藤七温泉は、八幡平の中でも最高所に湧く温泉。他の八幡平の温泉もそうかもしれないが、電話も電気も通じないという秘湯中の秘湯。
場所は、八幡平アスピーデラインの秋田県と岩手県の県境付近から、八幡平樹海ラインを少し下ったところ。
雰囲気は、近くにある蒸けの湯と似たような感じ。蒸けの湯に入った時に、ここまで野趣溢れる温泉などそうそうないと思ったばかりだったのだが、ここ藤七温泉も、蒸けの湯に勝るとも劣らぬ野湯だ。道路からも丸見えの混浴露天風呂は、まさに大地の中の風呂といった感じだ。しかも、この大地の中に浴槽がいくつも点在しており、それらを裸のままで行き来する。
浴槽からは、間近にある荒涼とした山が見られる。あいにく霧っぽいので、時間帯によっては視界がさえぎられることもあったが、晴れていればさぞかしきれいだろう。山のいたるところから温泉が湧き出ていて、小川のようになっている。それらを1箇所に集め、噴水のように吹き上げ、その周囲の平場に流すことにより、湯温を適温にまで下げているようだ。
お湯はまさに泥湯。蒸けの湯と同じく、ねずみ色の濁った泥混じりのお湯だ。湯船の底にはスノコガ敷かれ、その下に泥が堆積している。そしてその下からは温泉がボコボコボコボコと湧いている。すごいとしか表現のしようがない。
残念なのは、各浴槽を行き来する園路がかなり歩きにくいこと。枕木と、スノコで造られた園路は時折釘が飛び出ており、裸足で歩くのは若干危険だ。しかも、湯船にも園路の構成部品の一部であるコンパネの破片が入っていたりする。まぁ、このあたりは秘湯ということでやむをえないとも言える。
今回は入湯しなかったが、建物のほうにも内湯と絶景の露天風呂があるという。機会があれば試してみたいものだ。